区教委は相談活動をふさわしく拡充すべきです

 区はこのほど、いじめが疑われる行為を見かけたら迷わず教育委員会などに連絡を、とのポスターを区立施設63か所に掲示しました。
 今議会では、教員事務の改善をさらにすすめること、「学校支援員」の配置や「いじめ・虐待問題専門委員会」の設置などの方針が示されました。
 これらには賛成です。しかし、区教委はこの間、増え続ける子どもや保護者の悩みを深刻に受け止め、対策を十分に講じてきたでしょうか。


台東区 教育相談(来所)とその後のフォロー
   相談件数  継続対応 一件当たり対応回数
H19  196   2542    13
H20  200   2242    11.2
H21  194   2465    12.7
H22  213   2639    12.3
H23  241   2672    11
 *教育支援館「教育相談」年次報告より抜粋 

 上の表は、区教委が設置する教育支援館が行う教育相談の来所数と、うち内容が不登校であるもの、継続して対応した件数の推移です。5年間で相談は1.23倍に増えていますが、対応件数は横ばいです。1件当たりの対応は13回から11回に減っています。
一般質問でとりあげましたが、精神科医による子どもの「こころの相談室」も、月6回が5回に減り、相談待ちが出ています。姿勢を変えなければ対策に魂は入りません。
 保健室登校の実態把握や、スクールカウンセラーの現在週2回から3回への拡充も重要な課題です。


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