台東区は、4月から3年間、旧柳北小学校跡地に保育室をつくり、3年後に南部地域に認可保育所を整備してその受け皿にすると発表しました。「旧柳北小学校跡地に認可保育所をつくって」という区民の運動が一部実を結びました。


 旧柳北小学校は一昨年6月いっぱいでフランス人学校が移転。その後は台東保育園の改修工事中の仮園舎として活用されてきました。
 地域住民からはフランス人学校移転後の活用について、「認可保育所と特別養護老人ホームの整備を」という声と運動が続いています。
 「旧柳北小跡地に複合福祉施設を求める会」(田子ノブ子代表)は一昨年11月、吉住区長に同趣旨の署名721人分を提出していました=写真。
 私はこの運動に参加。署名にとりくむとともに、区議会では、子育て支援特別委員会や決算・予算審議で3回にわたり取り上げました。
 今回の区の方針は、旧柳北小に安定した認可保育施設を整備するのではなく、3年後に南部地域に認可園をつくるまでの暫定的措置で、区民要望を全面的に実現するものではありませんが、来年度の待機児童対策が全く示されていなかった中で、この方向は前向きな変化です。

区は将来を見据え認可保育所整備を

 この4月は0〜2歳児を33人(0歳=9人、1歳=12人、2歳=12人)受入れ、来年4月はこれに加え3歳児を15人、翌年は4歳児をさらに15人、と受入れ年齢を毎年増やします。
 認可保育所の4月入園申込が年末に締め切られましたが、昨年より100人希望者が増えており、今回の対応では昨年以上の待機児童が出るのは必です。つぎはぎではなく、長期的展望に立ち、認可保育所を整備すべきです。


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