東京ガスが昨年来、「敷地内に白ガス管をご使用のお客様へ」というハガキを大量に送付しています。「経年とともに腐食が進行し、ガス漏れに至る危険のある白ガス管の取り替えを」という内容で、利用者から不安の声があがっています。
 日本共産党台東区議団は文京区議団とともに3月26日、笠井亮衆議院議員室で、経済産業省にレクチャーを求めました。私と小竹ひろこ元都議、金子てるよし文京区議が参加しました。
 経済産業省はまず、ガス漏えいにつながる可能性がある白ガス管・黒ガス管などを腐食劣化対策管とし、優先順位をつけて取り替えをすすめている、と説明。最優先は地震で管がはずれてしまう、ねずみ鋳鉄管で、四大ガス事業者には2015年度までに入れ替えるよう指導し、達成できると見通しを示しました。
 問題は、白ガス管など他の腐食劣化対策管について年限を定めての取り替え計画を事業者に指導していないことです。平成23年現在、腐食劣化対策管は全国でいまだに本支管で2万3209q(総延長の9.5%)、灯外内管(民有地化の枝管)で319万1千本(23・7%)残っています。
 私は「重大なのは、東京ガスが老朽管の分布状況を区民に一切明らかにしないこと。自治体にも示さない姿勢は、防災対策にまじめに取り組んでいるとはいえない。国が指導すべきではないか」と、経産省担当者に求めました。経産省ガス安全室の縄田俊之総括担当補佐は検討を約束しました。
 小竹元都議、金子区議は、文京区でハガキが届いているお宅が、年金暮らしの高齢者家庭ばかりであることを指摘。20万円、30万円かかる工事をすぐやれ、といっても無理。国と事業者負担を実現してほしい、と要望しました。
 私は議員になる前から、老朽ガス管の取り替えについて、本支管はもとより民有地内の老朽管も事業者責任を果たせ、と要求し運動してきました。10年余前には、東京ガスが工事費用の無利子貸付を始めるなどの成果をあげてることもできました。今後も、事業者・国・自治体の責任を求めていきます。



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