区教委「一律公表のあり方検討」。従来の見解一転。

 「全国学力テストの一律公表について検討する」。台東区教育委員会はさきの予算委員会審議で、私の質問に対してこたえました。学校別の結果は公表しない、としてきたこれまでの見解を変える重大な変化です。不毛な競争と負担を児童・生徒と学校に背負わせる学校別公表は絶対にやめるべきです。
 安倍政権は全国学力テストを再び悉皆調査とし、文科省は今年度から学校別の結果の公表について自治体の判断に委ねるなど、自治体と学校を競争によって序列化し、管理統制する道をすすめています。「教育再生」方針の露骨な政治介入とともに危険な動きです。
 学力テスト結果の公表は、これまで、「正答を指さしで教えた」(秋田県)「情緒不安な子の採点を外した」(東京・足立区)など、全国各地で学校での不正や不当な行為が発覚し、大きな社会問題になり、民主党への政権交代で抽出調査に変更されました。
 私は区教委の見解をただしましたが、区教委は「学校がどういう状況なのかを説明していくこと、自立した学校経営のあり方として認識することが大事」と筋違いの答弁。学校が児童生徒の学習理解度を把握し、指導方針をもって取り組むことは当然のことで、学校別に結果を公表することとは全く関係がありません。
 区は安倍暴走政治にここでも追随するつもりなのでしょうか。
 私は委員会で他党の委員にも見解を求めましたが、全員沈黙。区議会は学校別公表を現在了承していません。


▲戻る