そのマンションで違法「民泊」がはびこっています。 出てきたマンション住人は「これではオートロックマンションの意味がない」と話します。このマンションと同じ住所である隣接するビルの中に民泊客が間違えて入り込み、そこに住む住民の生活を脅かす事件も発生し、ドアには外から入らないよう、英語の看板がつきました。 区内で建設されているマンションは、ほとんど区条例で定められた3分の2がワンルーム、という構造です。ワンルームは買った本人が住まない投資用が多く、オーナーが賃貸しその利回りで利益を得ようとするものですが、そこに、違法「民泊」やルームシェアなどの高利回りの用途が入り込んでいます。 建って長年たつマンションでは、規約で民泊を禁止する管理組合が増えています。新築マンションの計画中に、建築主と協議し、マンションを売るときの重要事項説明書に「民泊」禁止を明確に書き込む約束をさせましょう。私が相談にのっている建築紛争では必ず、協定書に明記するようアドバイスし、すでに建築協定等で建築主と合意した事例も出ています。 建築トラブルを、逆に地域を見直し、近隣同士の絆を強める契機にしましょう。 |