加齢の難聴にとりくむ信念の医師


 4月24日、新日本婦人の会主催の「聴こえ」相談会に助言者として参加。今年度予算審議で共産党区議団が執念で追及した、老いに伴う難聴対策について報告しました。この日すばらしい出会いがありました。
 耳鼻咽喉科医師・沖縄難聴福祉の会の野田寛先生(上写真)です。野田氏は40年近く前、沖縄で流行した風疹で400人の子どもが聴力がないまま生まれてきた子どもたちの問題を機に、当時ドイツで研究がすすんでいた人工内耳に踏み込んだ医師です。
 17年前から、高齢者の難聴問題に関心をもち、日本がとくに対策の遅れている国であり、高齢者のパワーが眠ったままでは大きな損失だ、と「聴こえ」の研究と、補聴器改善に取り組んできました。
 医師会や補聴器業界の癒着、圧力にの中で、献身的に相談活動を行ってきました。そして、高コレステロールなど血液をきれいにすることと聴こえの関係、補聴器の選び方など、「聴こえ」に悩む高齢者やその家族にアドバイスを続けてきました。
 「難聴が原因で家族関係にひびが入ったり、引きこもりのなったり、痴呆の一因になったり。75歳を過ぎると半分が耳が悪くなります。自治体や国の施策が遅れているのは大きな問題です。今後も活動を続けていきたい」と話していました。
 衝撃的で刺激的な講演に、台東区でも施策をすすめなければ…と決意を固めました。