違和感あり!豪華ビルの中で「国保値上げ反対」

 日本共産党東京都委員会と23区の日本共産党区議団は10月12日、特別区長会に対し、来年度の23区国民健康保険料の引き上げをやめるよう申し入れました(走る!=活動報告参照)。私は党台東区議団を代表し参加しました。
 申し入れは、飯田橋駅前の一等地にそびえ立つ二十一階建てのオフィスビル・東京区政会館の三階で行われました。国保連合会はこの高層ビルの三分の一を使っています。
 何かおかしい……。わが党の各区議会議員からの要請を、「私たちに決定権はありません。区長会にこうやれ、という資格もない。みなさんが各区長に声を届けていただくしか区長会審議を変える道はありません」と逃げる区長会事務局長ら「官僚」の答弁を聞いていて思いました。
 保険料は法令(条例)上は各自治体で決めます。彼らは地方自治法上は自治体職員ではありません。二十三区区長会は法的な権限がない。しかし、逆に言えば区民や区議会のチェックも受けないのです。しかし、実質的にここで決まってしまう。
 税金のムダ遣いをチェックされぬ超豪華ビルの中で、超高給取りの外郭団体「官僚」と、保険料が払えず病院に行けないで自殺する人の問題が議論されている、その対照にやりきれない思いがしました。
 これ以上の保険料値上げを抑えるには、さらに二十三区共同の一般財源・都区財政調整基金を投入する以外ありません。それが大変だ、というなら、維持費だけでも数億円かかりそうな、この区政会館運営への公金投入を見直すべきです。なにより、全国知事より高い報酬を得ていると言われる事務局長や天下り官僚をやめることが必要ではないでしょうか。