私が声をかけると多くの人がこたえてくださいました。 ●「十月中旬の寒さで玄関前の風よけ工事を自費でやったら、今度は断熱材を入れる改修工事を役所がやる、という。対応が遅すぎる。うちはもう工事しなくていい」(市民運動場近くの仮設)。 ●「みんな同じつくりなので、私のような年寄りはいつも迷子になってしまう」(開成地区の仮設)。 ●「子どもを保育所に預け一日も早く働きたいが、土木や建築など力仕事はあるが、女ができる仕事はほとんどない。保育所も受入れが不十分」(新栄地区の仮設)。 ●「地震で一部損壊の修繕をしたいが、お金がなくて手がつけられない」(駅前北通り地区)。
宮城県は仮設住宅の寒さ対策が被災三県で最も遅れています。断熱材の追加、窓の二重ガラス化、風・雨除けの風除室の設置は、それぞれ九月までは〇%、〇%、一・七%でした。 党議員団と住民の運動でようやく石巻は断熱材追加工事が一部で始まっていました。 使い勝手の悪い仮設になったのは、石巻では二万三千戸のうち地元中小企業がつくったのは三百戸で、九九%がこの土地のくらしや気候を知らぬ大手プレハブメーカーに発注したためです。地元の仕事と雇用も奪われた様子を目の当たりにし、怒りがこみあげました。 |