蔵前の認可園は10月開園。小島保育室は今年度末で閉園へ。

 吉住区長は4日、第二回定例区議会の所信表明で蔵前地域に認可保育所を整備することを表明。このほど概要が明らかになりました。
 場所は蔵前4―16―10、新堀通りと精華公園の間、蔵前小のすぐそばです(写真は6月7日現在。基礎工事の最中でした)。
 10月1日に開設し、当初は60人(ゼロ歳6、1歳10、2〜5歳各11人)で、来年4月1日から90人(ゼロ歳6、1・2歳各15、3〜5各18人)にします。
 運営事業者は小島保育室と同じ(株)日本保育サービスで、小島保育室は来年三月末で閉園にします。
 私は第一回定例会で、認可保育所の増設を強く求め、教育長が「区南部に早期整備」と答弁していました。


こどもクラブ〜浅草橋スペース・定員拡大。金竜小は学校敷地内に整備

 区教委は第二回定例会に、浅草橋こどもクラブの拡充、金竜こどもクラブ(仮称)の開設について報告する見通しです。
 浅草橋は定員40人を最大50人まで受け入れてきましたが、待機児童がつねに出ていました。スペースが狭く、何とかしてほしいという声も強く、これにこたえました。
 金竜は「緊急三か年計画」で懸案になっていた学区域の一つ。学校内の菜園を一部つぶしてプレハブを設置。整備は当然ですが、学校や地域の声をどう聴いたかが問題です。

民営前提、保育の質低下を懸念。子どもの豊かな育ちを最優先に!

 認可保育所を増やして待機児童の解消を…日本共産党区議団は提案し、実現のため全力をあげています。今秋、蔵前に認可保育所ができるのは重要です。
 しかし手放しに喜べないのは、認可保育所を整備する際、株式会社による経営が当たり前、というような風潮がまん延することです。今回の蔵前は一昨年の竹町につづき区内で二つ目の株式会社が設置・運営する認可園です。
 「不況期でも急成長し続ける貴重な業界があります。それが保育業界です」と銘打った経営コンサルタント会社のセミナー(写真チラシ)が盛況…NHKが報道しました。
 株式会社の参入、民間委託の促進、保育所への詰め込みなど、その裏で、保育所への詰め込みや保育士不足がすすみ、保育所での子どもの死亡事故が急増。面積基準の緩和をした2001年からの10年で100件を超え、10、11年度は2年連続で2けたに達しています。


 認可園でも死亡事故が増えています。
 保育業界大手の会社が、パワハラで保育士から告発される、株式会社が倒産し、子どもが保育を受けられなくなる…など、問題になっています。
 台東区は国が「新システム」ですすめようとする保育の市場化に対し、子ども最優先の立場を貫くべきです。



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