基準策定は一区切り。
でも「γ線だけ・土壌線量なし」
区の現測定の限界も認識せよ!
 「ノー放射能!台東区子どもを守る会」が第一回定例会に提出していた「台東区独自の除染基準を求めることについての陳情」が、13日の環境・安全安心特別委員会で全会一致で趣旨採択されました。台東区はすでに放射線「低減措置の基準」をつくっていますが、区民の安心へさらに努力することが求められます。

 区民が提出していた陳情は、@区独自の除染基準を設定するA区民の通報により高い数値が測定された際はその基準で除染するB天地換えではなく土の除去を行うC区民の通報による高い線量個所と区の対応をHPなどで公開する…というもの。
 台東区は二月に「低減措置の基準」を策定。その後、大正小学校の砂場と区有施設「あわ野山荘」でこの基準を超す線量が検出されたため、低減措置等を講じています。
 委員会では、要望の多くはすでに区が対応している、として主旨を採択する意見が多数を占めました。
 私は「区基準はあくまで一区切りとして評価するが、区の測定は@γ線だけの線量でありβ線は測定されていない、A線量の分布で濃淡が極端になっており、空間線量と土壌線量のギャップが激しくなっており、内部被ばく問題は別に対応すべきだ、として、現在の基準は限界があることを認識したうえで対応を強化する必要がある、と指摘しました。
 そして、中学校でも地上五十pのポイントを設ける、測定個所をさらに増やし全面情報公開を行う、など提案しました。


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