区民生活の痛みわからぬ区長のもと
行政の下請機関になり下がるな

第2回定例会最終日の6月26日、議長が呼びかけ多くの区議会議員が浴衣姿で本会議に。日本共産党区議団は着ませんでした。この日国会は消費税増税が強行されました。みなさんはこんな区議会、どうご覧になりますか?
 第2回定例会が26日に終わりました。
 蔵前への認可保育所整備、浅草橋こどもクラブの拡充、木造住宅密集地区の整備などで前向きな動きがあったため、わが会派は補正予算には賛成しました。
 しかし、消費税増税や原発再稼働という区民のくらし、命にかかわる問題で、吉住区長は国の方針を容認する姿勢に終始し、区の「財政危機」を理由に、公共施設利用料の値上げや区民のための施策・予算の縮減方針を打ち出しました。
 区民生活や社会保障・福祉、中小企業の営業の苦境を顧みない区長の姿勢は重大です。
 同時に私が実感したのは、区議会の多くの会派が、行政の方針を丸のみさせられ、チェック機能が果たせなくなっていることです。
 金竜小の校内の菜園をつぶしてこどもクラブを設置する方針について、PTAから「畑をつぶさないで」という要望が上がりましたが、区議会与党は委員会休憩時間に区教委から根回しされ、了承してしまいました。
 3年半前の蔵前小校内へのこどもクラブ設置、1年前の第三認定こども園につづき、区教委が区民の声を受け止めず、強引に方針を押し通してしまうやり方は許せません。その背景に、区議会が行政のチェック機能を果たせないだけでなく、行政の政策推進のための下請け機関になり下がってしまっている現状があります。
 区民には「議会の了承を得たから」として、区の方針を押し通すやり方を、議会人として見過ごすわけにはいきません。
 今後、財政が大変だから、と様々な負担増、区民施策の削減が続くでしょう。その時、議会が区民の立場から、行政の暴走に歯止めがかけられるか。それとも、「ごもっとも」と行政と一緒になって区民生活を脅かすのか…まさに区議会の存在意義が問われるのではないでしょうか。



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