まち一体で地域ブランド化を
高橋准教授「地域でクリエイター育てよう」

 日本共産党台東区議団は8月21日、区内の皮革履物産業の調査を依頼していた大阪経済法科大学・高橋慎二准教授の報告会と皮革履物・ものづくり政策についての懇談会を開きました。高橋准教授は、台東区の今後の課題として「若手職人・クリエイターを地域で育てる」という意識が重要だ、と強調しました(写真)。以下、高橋氏の講演要旨です。


 地域産業の振興にとっての重要なカギは「人材確保・育成」ですが、近年台東区には『自ら手に職をつけて将来は自立的な仕事をしていきたい』という職人・クリエイターが集まりはじめています。区内最大の地場産業である皮革履物(靴)産業で、その実態、今後の展望・課題を明らかにしたいと、調査しました。
 産業は他の製造業同様、グローバリゼーションにより、輸入自由化の中で縮小・衰退が続いてきました。事業所数・従業員数とも大幅に減りましたが、依然として、取引先の集積化が「品質のよさ」「短納期への対応力」という、浅草地域の強みは生きています。
 また、都立・民間の靴づくりの養成施設が複数存在し、区の政策的支援もあって職人・クリエイターの創業を支援するインキュベーション施設が、官民地域に広がっています。
養成・創業支援施設とも、課題はありますが、今年度からスタートした区の産業振興プランにはそれをカバーする支援策が盛り込まれており、評価できます。
 台東区において、産業集積のあり方を展望するには、@既存業界とクリエイターの結束をAまちが一体となっての「地域ブランド化」をB若い力を「地域」で育てる意識をC北部地域の街づくりの中で位置づけを…などが課題ではないでしょうか。

懇談会での発言から@
台東デザイナーズビレッジ村長
鈴木  淳 氏

 「デザビレは日本代表」の意気込みでやっています。日本中の意欲ある優秀なクリエイターが、台東区に住んで活動できるような環境を整備してほしい。

懇談会での発言からA
浅草ものづくり工房マネジャー
浅香 弘次 氏

 工房から有望な若手が巣立っていきます。一方まだ感覚と商売が違うことをわかっていない人もいます。彼らの作品が多くの人の目に触れる機会をつくってほしい。

台東区産業振興プラン
5年・10年後を開く施策展開を
       あきま洋
 私は、区が今年度からスタートした産業振興プランについて話しました。
 プランが示した課題と方向性については賛同できます。ただ、「意欲ある事業者」支援はいいが、区内の中小零細事業者は今、子どもに継がせたいが、展望がないため躊躇しています。5年・10年後の希望が見える施策の展開がもっと必要です。素材開発や融資制度も重要な課題です。
 素晴らしい新規・充実事業でも、応募が少ないもの、申し込んで制度改善が必要なものも出ています。ご意見をお寄せください。


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