生活保護に新しい息吹を吹き込んだ「派遣村」(1月6日)
  日比谷公園の「年越し派遣村」はすごかったですね。リアルな人間一人ひとりの命をつきつけて、社会的な連帯の力で、厚生労働省の講堂をあけさせ、正月休み以後の仮の居場所を東京都に開放させました。「人間の温かさを知った」「自殺せずにすんだ」…多くの心と身体、命を救いました。
 1月2日、私も、現地ボランティアから「テントが足りない。なんとかならないか」との連絡が入り、急きょ2はり手配しました。今後、仕事・住居・食事の3つをどう保障していくか。まさに政治の役割です。
これまで若年者の生活保護申請は、「働けるだろう」という理由でほとんど却下されてきました。「生活寮」に入り、2〜3か月職を探しながらアパートを借りるお金を貯めて出て行く、というのが方針ですが、生活寮が満杯で入れない。環境が劣悪なため長続きせず、就職して自立できた例はあまり多くありません。
 今朝(1月6日)のしんぶん「赤旗」では、「派遣村」村民75人が千代田区役所に生活保護を申請し、うち10人が即日受給できたそうです。ポイントは、当面アパートを借りる資金と生活費を援助すること、それから就職を援助することです。
 「派遣村」は生活保護運動にも新しい息吹と政策課題を吹き込みました。